英文法のメールセミナー(22)stop to do と stop doing の違いを生み出す要因は?

メールセミナー
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deny は to do を目的語にとれ……

Sometimes we should stop to think; at other times we should just stop thinking.
時には考えるために立ち止まり、時には考えるのを止めることが必要だ。

 
 
他動詞の後ろにやってくる言葉が、不定詞(to do)なのか動名詞(doing)なのかによって意味が変わる表現ってありますよね。
 
 
代表的なのは remember でしょうか。
 
 

remember to do
忘れずに~する

remember doing
~したのを覚えている

 
 
基本的なことですが、この違いは名詞的用法の不定詞(to do)と動名詞(doing)のイメージの違いによって生じるものです。
 
 

名詞的用法の不定詞(to do)は「未来に向けて」というイメージ
⇒ これから~することを覚えておく(忘れずに~する)

動名詞(doing)は「これまで」とか「今」というイメージ
⇒ 過去に~したことを覚えている(~したのを覚えている)

 
 
ここまでは英文法の超基本なので、ピンとこなければ、一度本腰を入れて英文法を勉強してみてもいいかもしれません。
 
 
さて。では、次の2つの表現の意味の違いを生み出す要因は何でしょう?
 
 

stop to do
~するために立ち止まる

stop doing
~することをやめる

 
 
この違いを生み出す要因は、名詞的用法の不定詞(to do)と動名詞(doing)の違いではないですよね。なぜなら、そもそも「立ち止まる」という意味の stop は自動詞なので、stop to do の不定詞(to do)は名詞的用法ではなく副詞的用法だからです。副詞的用法だからこそ、「~するために」という意味を帯びているわけですね。
 
 
つまり、stop to do と stop doing の違いは、自動詞 stop(立ち止まる)と他動詞 stop(をやめる)の違いによって生まれているのです。「remember to do と remember doing が違う理由」と「stop to do と stop doing が違う理由」は違う、ということですね。
 
 
学校の授業や参考書では「知識」を得ることはできるかもしれませんが、こうした「視点」や「捉え方」を得るのはなかなかできないと思います。バラバラの知識の丸暗記ではなく、理解するという視点で英文法(語順のルール)を身に付けてしまいたいなら、私の授業が誰よりも
お役に立てるんじゃないかと思います。
 
 
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