英文法のメールセミナー(6)これは部分否定?全体否定?
これは部分否定?全体否定?
あなたは「部分否定」「全体否定」という言葉を聞いたことはありますか?
部分否定というのはその名の通り、全体の一部を否定するということです。「みんながトマトを好きなわけじゃない!」というのが部分否定ですね。
一方で、全体否定は、これもその名の通り、全体を否定するということです。「みんながトマトを好きじゃない!」こういうのが全体否定です。
ここで、最初の英文をもう一度見てみましょう。
この表現、部分否定なのか全体否定なのかどちらだと思いますか?
◆部分否定だとしたら……
海外では、すべての国が温度表記に摂氏(℃)を使っているわけではない
◆全体否定だとしたら……
海外では、すべての国が温度表記に摂氏(℃)を使っていない
このようになると思います。
ここで、今日のポイントです。
英語では、
=部分否定(すべてが~というわけではない)
否定語(not)+部分を表す言葉
=全体否定(すべて~ない)
だと押さえておくといいでしょう。
つい、
否定語(not)+全体を表す言葉=全体否定(すべて~ない)×
だと思ってしまいがちなので、注意していきましょう。
部分否定(すべてが~というわけではない)の例としては、
not + always
My cat doesn’t always sleep.
私のネコはいつも寝ているわけじゃないよ。
not + necessarily
You don’t necessarily have to use correct grammar.
必ずしも正しい文法を使わないといけないわけじゃない。
not + all
I don’t know all the details.
私は詳細をすべて知っているわけではありません。
not + every
You don’t have every right to judge anyone.
人を判断するあらゆる権利があなたにあるわけじゃない。
などがありますね。
まあ、本当は私がこうしてまとめると、あなたが自分で調べて学ぶ機会を奪ってしまうことになるので、そういった意味では良くないのですが、ここまで読んでくれているあなたなら、まだまだ知識が頭に残るかとも思うので、今日のところは私の方でもまとめておきました。
ということで、今日の英文は、
海外では、すべての国が温度表記に摂氏(℃)を使っているわけではない。
という、部分否定の意味でした。
それでは、また来週の土曜日には、英文法のメールセミナーをお届けします。英文法(語順のルール)にケリをつける新たな一歩になると幸いです。
*追伸
次回の講習会は、希望者を対象に、4月の上旬から全3~4回に分けて行おうと考えています。
あ、ちなみに今日の英文は、
Not every country:主語S
uses:述語動詞V
Celsius:目的語O
to indicate temperature:修飾語M(副詞句)
outside Japan:修飾語M(副詞句)
という第3文型(SVO)ですね。
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