英文法のメールセミナー(24)現在進行形と現在分詞の違い
現在進行形と現在分詞の違い
「文法用語がわからなくて英文法を勉強する気が起こらない!」
「というか、そもそも漢字が3つ以上並ぶと、急激な眠気に襲われるんです」
英文法(語順のルール)を身に付けて、読解・会話・ライティングなどのスキルを着実に伸ばそうという人の中には、そのように思っている人が少なくないと思います。
実際、文法用語「だけ」を見てもわかりにくいですし、学校の先生などの中には「生徒がわからない理由がわからない」という人も多いので、わざわざ文法用語の意味を自分独自の言葉で説明する人が少ないのかもしれません。
ただ、文法用語に限らず、そもそも言葉の意味というものは「固定されたもの」ではなく「文脈によって決まるもの」なので、別に、辞書とか参考書とかに書いてある意味「だけ」が適切というわけではありません。
さて、そこで今日は、「現在進行形」と「現在分詞」の違いをハッキリさせておきましょう。こうしたわかりにくい言葉の意味を独自の表現でわかりやすく伝えることも、私の得意な役割だと思っています。
では、まずは視力検査から。次の3つの英文を見て、「現在進行形」がいくつあるか教えてください。
2. I’m watching a movie right now.
3. The movie is exciting and not boring.
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そう、現在進行形は全部で「2つ」ですね。 "is sleeping" と "am watching" が現在進行形です。 "is exciting" は ing ではありますが、「〜している」という意味を持たないので、現在進行形ではありません。
このように、現在進行形というのは、「be動詞+ing(〜している)」という形のVを指す言葉だということです。
それでは次に、「現在分詞」はいくつあるでしょうか?
(犬は二階で寝てるんだ。)
2. I’m watching a movie right now.
(ちょうど今、映画を見てるんだよ。)
3. The movie is exciting and not boring.
(その映画は面白くて、ちっとも退屈じゃない。)
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そのと〜〜〜り!
そう、現在分詞は全部で「4つ」ですね。sleeping, watching, exciting, boring が現在分詞です。
つまり、現在分詞というのは、(今回の例で言うなら)形容詞の一種としてbe動詞の後ろで補語Cになっている ing の部分だけを表す言葉です。
ポイントをまとめると、
述語動詞Vを指す言葉、
is + doing(〜している)
◆現在分詞:
形容詞の働きをする ing だけを指す言葉、
doing(〜している/人を〜させるような)
ということです。
もしもあなたの周りに「現在進行形」と「現在分詞」の違いが曖昧な人がいれば、今日の話を参考に教えてあげてください。
それでは、これからもあなたの英文法と英語のスキルが飛躍することを願って。
またメールします。
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