みんなの悩み!勉強のために睡眠時間を削った方がいいの?

勉強法
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睡眠と生活リズム2

先日、英語学習ボックスの動画授業を利用されている高校生の女の子から、勉強と生活リズムについてのご質問をいただいた。

個別に回答はさせてもらったが、ここでは私自身の体験も交えながら、より詳しくお話ししていこう。

私の悪魔に心を売った一年間の体験が、お役に立てると幸いだ。

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ご質問「睡眠時間を削るべきでしょうか?」

いただいたご質問は次のようなものだ。

森さんこんにちは
突然すみません

私は高校3年生です。

夏休みに入って学校の夏期講習があるのですが、朝8時から大体5時くらいまでです。お昼休憩と時間割の関係で途中2時間くらい空き時間があります。

その時間を使っても、やりたい教科すべてに手をつけることができません…
睡眠時間を削るべきなんでしょうか…
睡眠、休憩はどれくらいが丁度いいですか?

7月いっぱいで学校の講習が終わりますが、8月からは予備校の夏期講習に通うことになっています。やはり、最後の夏は休憩なんてしてる暇はないですよね…

英語と関係のない質問で本当に申し訳有りません…
お答えいただけると嬉しいです。

私も大学受験の一年間は「時間」というものを相当意識していたので、気持ちはよくわかる。

勉強は「時間」よりも「質」の方が、はるかに重要

睡眠と生活リズム1

結論から言うと、睡眠時間を削ってまで時間を確保すべきではないと思う。

時間よりももっと大切にすべきなのは、勉強の質だ。

実際私は、大学受験の一年間、毎日少なくとも9時間は寝ていた。次の日に抜群のコンディションで勉強したかったからだ。

睡眠は「勉強の質」を左右する大切なもの

睡眠と生活リズム2

勉強の質は、いくつかの要素が絡み合って決まってくる。

内的なところで言うと、体調やる気集中力など。外的なところで言うと、受ける授業取り組む問題集勉強する空間などが挙げられる。

特に、前者の体調・やる気・集中力は、それぞれ繋がっているものだ。

寝不足や風邪気味などで体調が優れなければ、集中力は落ち、やる気もなくなってしまう。

頭の冴えない状態でいくら机に向かっても、暗記もままならないだろうし、問題解決のアイデアも出て来にくい。

人それぞれ必要な睡眠時間(=抜群のコンディションで勉強するために必要な睡眠時間)は違うと思うが、集中力を保てなくなるくらい睡眠時間を削ることは、私はお勧めできない。

自分の集中力を信じないで、仮眠する

睡眠に関して補足するなら、私は大学受験のとき、50分以上継続して勉強したことがなかった。必ず、50分に10分は休憩を入れていた。(もちろん、塾などの授業が50分以上続く場合は除くが。)

「人が集中できる時間はせいぜい40~50分くらい」ということをどこかで聞いていたので、それに倣った形だ。個人的には、結果的に充実した毎日が続き、とても効果的だったと思う。

寝付けないときは「養命酒」を飲んでいた

また、夜中にどうしても寝付けないときには、自宅に置いてある「薬用養命酒」を飲んで、無理矢理にでも頭のスイッチを切って寝ていた。

要は、美味くもない養命酒を飲むほど、睡眠というものを大切にしていたということだ。

なお、決してお勧めできるものではないが、養命酒は酒類ではなく第2類医薬品だ。つまり、食品衛生法ではなく薬事法が適応される。未成年が飲んでも法律上の問題はない。

睡眠を十分とりながら、勉強時間も確保する方法

睡眠と生活リズム3

ここで気になるのは、「睡眠時間を十分とりながら、どうやって勉強時間も確保するのか?」という点だろう。

コツはズバリ「何かを捨てる」ということ。

学校の授業、予習、復習、塾や予備校の授業、自分の勉強、課題の提出、休憩、仮眠、睡眠、友だちとの付き合い、さらには今の時代ならSNS……

こういった日常の諸々をすべてこなすというのは、そもそも不可能なのことなのだ。

限られた時間の中で結果を出したいのであれば、何かを捨ててでも時間を確保しなくてはならない。

やらないことを決める、結果に直結することを優先する

大切なことなので繰り返すが、日常のすべてをこなすというのは、そもそも不可能だ。まずはその認識を持つこと。

そして、捨てる勇気を持つこと。

あなたにも「これに時間をかけても意味ないな~……」と思うものがいくつかあるはずだ。それらを捨てることで、自分がやりたい勉強の時間は十分確保できる。

捨てればその分前に進めるし、余計なストレスもなくなり、目の前の作業に集中できるようになる。

本当に、本当に大切なことは何か?

睡眠と生活リズム4

授業を休んで家で勉強したり、学校の課題を提出しなかったり、クラスの集まり(何かの打ち上げ?)を断ったり……

人それぞれ「捨てるもの」は違うと思うが、私自身はそうやって勉強時間(=自分の実力を伸ばす時間)を確保していた。

その結果、周りからは白い目で見られることも多かったが、そういった大勢の目線や雰囲気、狭い世界での「常識」のようなものに流されることの方が、よっぽど怖かった。怖かったというか、そうやって流される自分を受け入れることができなかった。

大切なのは、結果を出すこと。そして、自分自身で物事を選択することだ。

さいごに

今回いただいたご質問のおかげで、久しぶりに自分自身の受験生活を振り返ることができた。

1. 睡眠を十分にとり、毎日のエネルギーを充実させること
2. 自分の集中力を過信しないこと
3. 大衆に流されないこと

これらは受験勉強だけでなく、仕事をする上でも活かせると思う。何かの参考になれば幸いだ。

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