難関大学を目指す受験生へ贈る、ちょっとストイックな英語の勉強法

勉強法
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難関大学を目指す受験生へ

今日は、受験生時代の私の体験をもとに、英語の勉強法についてお話ししていこう。

理系の受験生だった私の個別の話なので、万人に当てはまるわけではないと思うが、英語の勉強法をいまいち掴めていない高校生・受験生のお役に立てれば幸いである。

定期テストの勉強しかしていなかった高校1・2年

ちょっとした前提条件をお話しすると、まず、クラブはやっていなかった。厳密に言うと、仮入部の時点でサッカー部をやめた。16歳にして、早くも体力の限界を感じたのだ。

こう言うと、帰宅部ということで結構勉強の時間があったかのように思われるかも知れないが、高校1・2年の頃には特に塾に通っていたわけでもないし、日常的に勉強していたわけでもない。

その頃の英語の勉強というと、ただ何となく学校の授業の予習をし、ただ何となく定期テストの勉強をしていただけだ。

私の通っていた高校の定期テストでは、「授業で一度扱った題材」が出題されていたので、実際のところ受験で必要な実力を身につける勉強にはなっていなかったが、それでも何だかんだで基礎固めにはなっていたと思う。

定期テストの勉強を、まじめにと言うか、普通にこなしていたので、3年になった瞬間に、

・so as to do
・no matter how
・if I were in your place

などを「ちっとも見たことナイんすけど!」という状態ではなかった。

3年になった瞬間に、英語についての知識がゼロだと、なかなか走り出しにくい。本質的な勉強になっていなくてもいいから、高校1・2年生のうちは最低限学校で勉強する内容は網羅しておくようオススメする。

3年の4月、受験生生活ローンチ

3年の4月に、受験勉強をローンチさせた。もともと地元が大阪で、自宅から自転車で15分の距離にある大阪大学へ現役で行くためだ。

朝早くの電車通学は絶対に避けたいという思いと、大学に行ってあまり勉強しないだろうに私立に行って高い学費を親に出してもらうことはできないという曲がった責任感が、異常な熱量で私を突き動かした。

もちろん、考えることが好きだったというのも、気持ちを切らすことなく勉強して行けた要因のうちの1つだと思う。

このとき、高校に入って以来初めて「塾」なるものに通うことにしたのだが、大手の予備校ではなかった。中学校からの友だちが一足先に通っていた個人塾に通うことにした。基本的に「勉強するのは自分自身だから環境は関係ない!」というのが当時の私の考えだったからだ。

(今では、環境を選択することの重要性も強く認識しているが。)

言われてみれば当然のことだが、塾に通うことで、「定期テストの勉強と受験勉強はまったく違う」ということをハッキリと認識させられた。

これは教科にもよると思うが、特に英語の場合、(私の高校に限った話かも知れないが)既知の文章が出題される定期テスト未知の文章が出題される模試や入試では、当然求められる能力が異なる。

言い方が悪いかもしれないが、前者では「学校の授業をマジメに受けていたかどうか」が量られ、後者では「ガチの思考力・表現力」が量られるのだ。

私が満員電車での通学を回避するために必要だったのは、未知の文章を読み解き表現する力の方であった。

そこから、学校での勉強はそこそこにし、実力を付けるために必要な勉強にだけ時間を割くことにフォーカスし始めた。

英単語・英熟語の暗記は、毎朝・毎晩1時間ずつ

では、その「英語の実力を付けるために必要な勉強」というのは、具体的にどういったものだろうか?

1つは間違いなく単語力・熟語力だ。英文を読むためにも書くためにも、語彙力がなければどうにもならない。

英単語の覚え方に関しては諸説あるだろうし、人によって違いもあるだろう。黙読するだけで覚えられる人もいれば、音読する方が覚えやすい人もいる。中には書いて覚えるのが自分に向いている人もいるだろうし、iPhoneアプリを用いれば効率的に覚えられるという人もいるかも知れない。

ここで重要なのは、英単語の暗記方法の是非を議論することではないと思う。まず重要なのは、なるべく早い段階で「自分がこれなら少しは覚えられる!」という方法を手にすることだ。

1ヵ月ほどかかっても構わないから、自分がこれなら覚えられるという方法を、試行錯誤して見つけてほしい。

そして私がお伝えしたいのは、暗記の手法はさておき、私は毎朝・毎晩1時間ずつ単語を覚える時間を取っていましたよ、ということだ。

手法も大切だし、気になるのはわかるが、いくら効率のいい手法を手にしたところでそれを実践しなければ意味はない。逆に言うなら、仮に、仮にですよ、若干効率の悪い手法だったとしても、ある程度の時間を取って継続して行くことで、知識は確実に身につくのだ。

よく言われることだが、量が質に転化するということは勉強でもよくあることだ。

長文読解の勉強での2つのポイント

「英語の実力を付けるために必要な勉強」の2つ目に挙げたいのが、長文読解だ。

もちろんこれは、多くの人が想定していることであろうが、問題はそのやり方である。

大学を目指す受験生が読解の勉強をするときには、できる限り自分に負荷をかけることをオススメする。具体的にどうするかと言うと、

1. 辞書は絶対に使わない
2. 設問は無視する

この2つだ。

まず、「辞書を使わないとわからない単語が多すぎて読めない!」という人が多いと思うが、それでいいじゃないか。

辞書を使って読み進めたとしても、それは自分の本来の読解力ではない。辞書に頼ることなく英文に飛び込むからこそ、単語力のなさ・読解力のなさをきちんと痛感できる。その痛みが、「やばい!もっとちゃんと単語を覚えないと!」「相手(筆者)の発信していることを汲み取る力がなさすぎる…もっと相手(筆者)の言おうとしていることを考えなくちゃ…!」という意識につながり、思考の質が磨かれる。

成長するためには、とにかく裸の自分と向き合うことだ。

また、多くの長文読解の問題集の場合、「左のページに長文・右のページに設問」という形式だと思うが、この「右のページの設問」はいったん無視することもオススメしたい。

英文の中身をそこまで読めていないわりに、ある程度設問に正解してしまうことはよくあると思う。英文の理解度35%なのに設問の正解率60%、といった現象だ。

これでは「自分の実力が60%付近まで来ている!」と勘違いしてしまうだろう。私自身、高校3年の夏には、設問に正しく答えることにばかりに目が行ってしまい、かなり痛い目に遭った。英語の長文を毎日1題、合計40題ほど解き進めたのに、その前後でまったく読解力が変わっていないという…。

だから、設問に正しく答えられるかどうかはいったん置いておいて、まずは英文の内容を3・4度繰り返して読むこと。音読もいいが、脳が働いていなければ意味はないので、英文の内容を第三者に自分の言葉で説明できるかどうかを、1つのラインとしてほしい。自分の言葉で説明できなければ「読めていない」、自分の言葉である程度説明できれば「読めている(勉強の方向は間違っていない)」と判断すればよいだろう。

お世話になりました、Z会・英文解釈のトレーニング

そんな長文読解の勉強をするときにオススメの問題集が、Z会の「英文解釈のトレーニング」だ。

今では少し改定され、必修編と実践編に分かれているようだが、長文読解の訓練を積むなら「実践編」に取り組むといい。

その理由は、この問題集、「空欄に当てはまる適当な前置詞を選べ」的な設問がほとんどなく、代わりに「本文の内容を130字程度で要約せよ」とSっ気たっぷり(?)に一言だけ書いてある。

Z会の英文解釈のトレーニング
※写真は、英文解釈のトレーニング(改定第4版)/増進会出版社。必修編・実践編に分かれる前のものだが、今の実践編はこれに近い感じ。

要約をするためには、文章の大切な部分とそうでない部分の見極めができなければならない。要約をしよう(アウトプットをしよう)という意識で英文を読み進めていくと、「筆者のメッセージの重要な部分はどこか?」「この具体例は何のために挙げられているのか?」「抽象的なこの表現に当てはまる身近な具体例は何か?」などを思考しながら読み進めることになり、そうすることが読解力を鍛えてくれる。

この「要約(アウトプット)を目的に英文を読み進める」という勉強法は、最初はハードルが高く感じるかも知れないが、時間のあるうちにぜひチャレンジしてほしい。

知っていればもっと楽だった英文法

あとこれは、受験生時代の私にはなかったことだが、英文法をもう少し知っていれば、読解のブレが少なかったように思う。

高校3年から塾に通いだした私は、実は「英文法の授業」というものをあまり受けたことがない。だから例えば、動詞のing形(例えば動名詞だとしよう)が出てきたときには、「この話の状況だと、この動名詞が表している動作を行うのは、この人(モノ)だろう」といった具合に、動名詞の意味上の主語を文脈上考えるようにしていた。

それはそれで「文脈を必死に考える」という訓練にはなったが、やはりブレは大きかった。

もしそこで、「動名詞の意味上の主語は、文頭の主語Sまたは世間一般の人々に一致する」という、基本的な文法(=ロジック)を意識できていれば、どんなに楽だっただろう。

英文法は、単発の文法問題を解くためだけに必要なのではない。英文を論理的に、ブレを最小限に止めて読み進めるために必要な武器なのだ。受験までに時間があるのであれば、英文法の勉強を読解の勉強と並行することをオススメする。

そこまで対策をしなかったセンター試験

誤解を与えるとよくないので最初に断っておくと、すべての教科のセンター試験対策をしなかったということではない。

苦手だった国語はしっかりとセンター対策をして「漢文→古文→評論→小説」という自分なりの型を手にしたし、スーパーファミコンの桃太朗電鉄DXが好きだったことから選択した地理は3年の5月から継続的に勉強していた。

ただ、英語に限って言うと、日常の勉強の中でセンター試験を意識したことはほとんどなかった。

センター試験よりも2次試験の方が配点的に重視されていた(3.5:6.5)という理由もあるが、より広く言うと、しっかりした実力を付ければセンター試験の英語は軽く乗り越えられると信じていたからだ。

もちろん、センター試験の直前に過去問(追試中心)や予備校の予想問題パックで、リーチを測る(時間的な感覚を養う)ということは行ったが、「センター試験だからこうやって解こう!」といったテクニカルな対策はしていない、ということだ。

時間を設定してセンター試験の過去問を解くというのは、実力を付ける行為ではない。先ほどお話しした長文読解の勉強を丁寧に進め、一般入試や2次試験に対応できる実力を身に付ければ、センター試験の英語はそこまでリスクなく乗り越えられると思う。

当日たまたま運が良かったこともあるが、英語は180点は残せたし、全体でも9割をマークできた。

英作文の練習は、センター試験が終わってから

最後に英作文だが、とくにこれは私の特殊な例かも知れない。本当はもう少し早めに英作文の勉強に取り掛かるべきだと思うが、私が英作文の勉強を本格的に始めたのは、センター試験が終わってからだ。

用いた問題集は、Z会の英作文のトレーニング(入門編と実践編)だけだ。なんだかZ会推し、ヘタするとこの直後にAmazonのアフィリエイトリンクが埋め込まれてるんじゃねぇか!?と思われかねない話だが、Z会の問題集は(私が言うまでもなく)本当にしっかりしている。

ある程度の単語力・熟語力を身に付けた上で、英作文のトレーニング(入門編/実践編)に取り組むとよいだろう。

まとめ

今日お話ししたこと以外に、受験英語の勉強として、私が何か特別なことをやったかというと、そうではない。その時々の自分の実力のなさをしっかりと見つめて進んで行けば、大学受験ではある程度の結果が残せると思う。今日の話が、戦略面・マインド面で少しでもお役に立てれば幸いです。

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