英会話指導のプロ直伝!初心者におすすめの3つの勉強法

あなたは英会話に対して、どのようなイメージを持っていますか?
オンラインでの英会話指導を長年行ってきた私の経験からすると、「何から勉強したらいいのかわからない」「間違ったら恥ずかしい」というイメージをお持ちの方が多いように思います。
確かに、ネイティブのように英語を話せるようになるためには、膨大な時間をかけた練習が必要です。
けれども、英会話の勉強を始めたばかりのあなたが、英語での簡単なコミュニケーションを取れるようになるためにすべきことは、実は限られています。
ここでは「初心者のための英会話の勉強法」として、優先的に取り組むべき3つのことについてお話しします。
(英会話パーソナルトレーニングのENGYM/東浦)
この記事を読んで得られること
- 英会話に対する気持ちが前向きになる
- 英単語の覚え方がわかる
- 初心者のための英会話の勉強法がわかる
CONTENTS
1. まずは英会話に対する気持ちを変える
大学3年生のとき、私がオーストラリアへ留学したときのことです。
マクドナルドでのハンバーガーの注文方法がわからずにテンパってしまい、
と言ってしまったのです。
2秒ほど時が止まりましたが、店員さんからは “OK” という返事が返ってきて、私は無事にハンバーガーをほおばることができました。
意味はめちゃくちゃでしたが、英語が通じた瞬間でした。
これは極端な例かもしれませんが、文法や意味が間違っていても、単語を並べるだけでもコミュニケーションを取ることはできるのです。
また、アジアで仕事をしている友人の話では、外資系銀行のアジア代表には、日本人・中国人・韓国人よりも、シンガポール人・香港人がかなり多いそうです。
その理由は、シンガポール人や香港人は、文法が多少間違っていたとしても、単語だけでどんどん話し、英語でのコミュニケーションを積極的に取るからだそうです。
このように、正しい文法やきれいな発音でなかったとしても、笑顔で単語を言うだけでもコミュニケーションを取ることはできるのです。
何も「ネイティブのような英語じゃないと恥ずかしい」ということはありません。
まずは “Hamburger!” や “Photo!” といった単語一語でも、立派なコミュニケーションだということを自分自身で認めてあげましょう。
そうすることが、英会話に対する気持ちのハードルを下げることに繋がります。
これが、英会話を勉強していく上で、もっとも大切なことです。
2. 英単語を約2,000語覚える
次に英会話の初心者の方におすすめしたいのが、英単語を暗記することです。
確かに、英会話力がもっとも向上するのは、英単語やフレーズ・英文法を「インプットしているとき」ではなく「アウトプットしているとき」なのですが、そもそも「アウトプットできるだけの知識」がなければ、英会話の練習そのものを行うことができませんよね?
そこで、英会話の初心者の方には、まずは約2,000語の英単語を覚えることから勉強を始めるようおすすめします。
なぜ2,000語なのかというと、ロングマン(LONGMAN)などの英英辞典(※)に収録されている単語が、約2,000語の簡単な英単語で説明されているからです。
これはつまり、2,000語ほどの英単語を覚えれば、言いたいことの多くを説明できるということです。
※英語の単語の意味を、英語で説明してある辞書。
(ロングマンについてはこちら:http://www.ldoceonline.com/about.html)
また、文部科学省のホームページには、中学・高校での英単語の到達目標について、次ように書かれています。
<中学校卒業時の到達目標>
・単語数:1,500~1,600語
・慣用句、構文:200~300<高校卒業時の到達目標>
・単語数:3,000語
・慣用句、構文:400~500
英会話の初心者の方が覚えるべき約2,000語というのは、中学校で習う英単語の数よりも少し多いくらいです。
「いきなり2,000語も覚えるのか…」と思われるかもしれませんが、見たり聞いたりしたことがある単語も多いので、あまり心配せずに始めてみてください。
英単語はストーリーを付けて覚える
では、どのようにして英単語を覚えるといいのか?
ノートに書きながら英単語を覚えている人も多いと思いますが、英会話を目標としているのなら、声に出して覚えるようにしましょう。
声に出して覚えることで、英単語を文字情報としてだけでなく、音と一緒に覚えることができます。
さらに、一つのコツなのですが、英単語をストーリーで繋げると、より効率良く覚えることができます。
例えば以下の英単語を、ストーリーを付けて音とイメージで覚える練習してみましょう。
・transport(輸送する、輸送機関)
・square(正方形)
・vote(投票する)
・resident(居住する、居住者)
・burst out(突然起こる)
・laughter(笑い)
英単語をストーリーで繋げるには、以下の3つの手順を踏みます。
2. 1のストーリーを英語にする
3. 状況や風景をイメージしながら2の英語を5回音読する
それぞれの手順を、具体的に見てみましょう。
1. 覚えたい単語を使って、日本語でストーリーをつくる
「私の街は、20平方マイルです。」
↓
「その住民は、投票をするために、公共交通機関を使って、市役所に行きました。」
↓
「その市役所で、市長はバナナの皮で滑りました。」
↓
「たくさんの人が爆笑しました。」
2. 1のストーリーを英語にする。
「私の街は、20平方マイルです。」
⇒ My city is twenty square miles.
「その住民は、投票をするために、公共交通機関を使って、市役所に行きました。」
⇒ The residents went to the city office to vote by public transport.
「その市役所で、市長はバナナの皮で滑りました。」
⇒ The mayor slipped on a banana skin.
「たくさんの人が爆笑しました。」
⇒ A lot of people burst out in laughter.
3. 状況や風景をイメージしながら2の英語を5回音読する
・
・
どうですか? 英単語一つひとつは覚えにくくても、ストーリーそのものは覚えやすいですよね。また、無味乾燥な「お勉強」ではなく、楽しんで覚えることができると思います。
英単語を覚えるために、
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ストーリーを作る時間があまり取れないという方は、英単語帳に載っている、関連のある例文同士を繋げて、ストーリーを作っても構いません。
1時間後、1日後にストーリーを思い出しながら、英語を口ずさんでみてください。あなたが思っている以上に、英単語をかなり覚えていることでしょう。
2,000語の英単語を覚える時間の目安は、約3ヶ月。だらだら時間をかけるのではなく、集中して取り組みましょう。
3. 英語を声に出すことに時間をとる
英会話に対する気持ちのハードルを下げて、英単語をストーリーで繋げて声に出しながら覚えた後は、英語を声に出して話すことに時間を割きましょう。
声に出す英語は、その日の出来事でも自己紹介でも、何でも構いません。
ここで大切なのは、文法をあまり気にしないということ。文法を気にした途端に話せなくなります。
また、文法が間違っていても、単語さえ聞こえていれば簡単なコミュニケーションを取ることはできます。
「英語では主語の後に動作がくる」という最低限の順番だけ意識して、どんどん話していきましょう。
その日の出来事を英語で言ってみたり、自分のことを英語で説明してみたり…
会話のキャッチボールこそありませんが、会話を想定して練習することで、
「こういう質問をされたらこう答えよう!」
「これはどうやって言うのかな?」
など、いろいろ考えながら練習することができて効果的です。
Google や Twitter もうまく活用しよう
自分の言い方に不安がある場合には、Google や Twitter などで検索してみるのもおすすめです。
ダブルコーテーションマーク(")で括って検索をすると、検索した言葉と「完全に一致する結果」だけが表示されます。
検索結果がある程度多ければ、その言い回しは実際に使われている可能性が高い、ということになりますよね。
さいごに「単語一語でもいいから、とにかく英語で話してみよう!」
ここでお話ししたように、英会話の初心者の方へおすすめしたいのは、
2. 英単語を約2,000語覚える
3. 英語を声に出すことに時間をとる
の3つです。
最初は誰もが初心者ですし、いきなり完璧を求める必要はありません。
まずは、単語一語でもいいので、英語でコミュニケーションを取るところから始めてみてください。
たった一語でコミュニケーションを取れるって、本当?
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