ヤバい!全然わからん!?会話でよく使われる英語のイディオム10個

英会話
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英語の会話で使われるイディオム

文法は論理なので、それを理解しようとするときには、主に左脳が働く。

だが、言語には当然、右脳的な側面も多い。日本語でも「手を貸してくれない?」という表現があるが、これを左脳的に解釈して、

(マジで言ってる?アシュラマンじゃないんだし、できるわけないだろ……!)

と思う人は、まずいないはずだ。

ここでは、hit the books(本を叩く!?)や twist someone’s arm(腕を捻る!?)など、直訳では理解できない、けれども、会話の中で頻繁に使われる英語のイディオムを10個学んでみよう。

CONTENTS

1. (be) like a fish out of water

英語の会話で使われるイディオム10個-1

a fish out of water は「水から出た魚」、つまり、「場違い」「居心地の悪い」ということだ。「普段の居慣れた場所から飛びててしまっている」というのを表現している。これに、前置詞likeや副詞justを添えて使っていこう。

 
いやぁ、昨日のパーティー、何だか馴染めなくてさ~。
 
I felt like a fish out of water.(すっごく場違いな感じだったよ。)

2. (it’s) a piece of cake

英語の会話で使われるイディオム10個-2

諸説あるようだが、「一切れのケーキならペロッと完食できる」ということから「超簡単」「朝飯前」という意味のイディオムだと理解しておこう。

 
ジェフ、この組み立て式のベッド、作ってくれない?
 
Sure, it’s a piece of cake!(オッケイ、朝メシ前さ!)

3. at the end of the day

英語の会話で使われるイディオム10個-3

at the end of the day は「その日の終わりに」が転じて、「結局のところ」「最終的には」という意味だ。これも口語でよく使われるので、覚えておこう。

 
At the end of the day, it is important how much money we have.(結局のところ、どれだけお金を持っているかが重要よね。)
 
オリヴィア、例文が世知辛過ぎるぜ。

4. one’s days are numbered

英語の会話で使われるイディオム10個-4

これはネガティブな表現だ。他動詞のnumberは「~を(1つずつ)数える」という意味で、それの受動態。

「残された日数は(1つずつ)数えることができる(くらいだ)」ということから、「残りあとわずかだ」「先細りだ」という意味となる。

 
あのカフェ、最近ぜんぜん流行ってないな。
 
Its days are numbered.(先は見えてるわね。)

5. bite your tongue

英語の会話で使われるイディオム10個-5

これは何となく想像がつくかも知れない。「舌を噛め」ということだが、舌を噛めば喋ることができない。つまり、「そんなこと言うなよ!」「言葉を慎め!」という意味だ。

 
オリヴィアのそういうところがよくないんだよな~。
 
ワガママで、人使いが荒くて……
 
おまけに、お箸の持ち方も下手だしさ~。
 
You should bite your tongue.(黙ってくれる?)
 
(さっ、殺気……!?)

6. get cold feet

英語の会話で使われるイディオム10個-6

get cold feet は「(いざとなったときに)ビビる」「おじけづく」という意味だ。足が凍ってしまい、ガクガクしている……そんなイメージ。

 
いやぁ、さすがにあの谷をジャンプで飛び越えるときは大変だったぜ。
 
I got cold feet.(ビビっちまったよ。)
 
まあ、何とかクッパ城まで辿り着けたけどな。
 
ゲームの話かい。

7. hit the books

英語の会話で使われるイディオム10個-7

こちらは「猛勉強をする」という意味。hitは「~を打つ・叩く」という他動詞だが、「本に打ち込んでいる」といったところだ。決して、物理的に「本をバシバシ叩く」と言っているわけではない。

 
オリヴィア、次の土曜日、映画でも観に行かない?
 
ごめんね、ジェフ。
 
I have to hit the books.(勉強しなくちゃいけないの。)
 
Hit the books?
 
(ストレス溜まってんのかな?)
 
(何か勘違いしてるわね。)

8. spit it out

英語の会話で使われるイディオム10個-8

spitは「唾を吐く」という意味の動詞。spit it out で「ハッキリ言う」という意味のイディオムだ。

 
あのさ、オリヴィア……
 
何よ?(ジェフったら……)
 
前から言おうと思ってたんだけど……
 
どうしたの?(もしかして私のこと……)
 
いや、その……
 
Spit it out.(ハッキリ言って。)
 
前歯に青のり付いてるよ。
 
ぺシッ!
オリヴィアの右手が、ジェフの頬を鮮やかに捉えた。
 
 
(なぜっ!?)

9. stab someone in the back

英語の会話で使われるイディオム10個-9

stabは「~を(鋭利な刃物で)突き刺す」という意味の他動詞だ。stab someone in the back を直訳すると「背後から人を突き刺す」ということになるが、ここも右脳的に解釈しよう。「裏切る」「身近な人を傷つける」という意味のイディオムだ。

 
You stabbed me in the back!(裏切ったわね!)
 
オイオイ、俺が何をしたって言うんだ?
 
冷蔵庫のバナナケーキ、絶対に食べないでって言わなかったっけ?
 
違う、俺が食べたのは、チョコレートケーキだ!
 
嘘よ!くだらない嘘付かないで!

10. twist someone’s arm

英語の会話で使われるイディオム10個-10

twist someone’s arm は直訳だと「人の腕をひねる」ということになるが、これは「説得して何かをさせる」「無理強いをする」という意味だ。

 
さあ、ジェフ。ちゃんと埋め合わせをしてよね。
 
バナナケーキ、買ってきて。
 
いや、でもすごい雨だし……もう明日でいいだろ?
 
ジロリ……
 
 
All right.(わかったよ。)
 
You twisted my arm.(君には逆らえないな。)
 
ついでに、キャラメルラテもお願いね。
 
ハイハイ。

さいごに

いかがだっただろう。

ここでご紹介した英語のイディオムは、どれも学校の教科書などには出て来にくい、けれども、会話ではとてもよく用いられるものばかりだ。

こうしたイディオムはまだまだたくさんあるので、またジェフとオリヴィアに紹介してもらおうと思う。
 

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