
アメリカ・メリーランド州でエステサロンを経営されているパチコスキー真由美さん。
その経験を活かして、「英語学習ボックス」へは月に一回ほど寄稿してくださっています。
今日は素朴な疑問として、「日本とアメリカの違い」について、真由美さんの視点からお話ししてもらおうと思います。
1. 自分の軸を持ち、個性や違いを認められるかどうか
自分軸を持つための人間力教育と、創造性を重視する教育のため、アメリカ人は自分を持っているのが当たり前。個性があるのが当たり前で、いろんなタイプの人と早くから交わるので、おおらかに相手を認めることができます。その違いを超えて、ビジネスなどでも協力し合っていける柔軟さを持ち合わせられるようになります。
日本では数字や文面の教育は進んでいても、自分軸や人間力に対する教育が普段から行われていない。創造性があると叩かれる傾向にあります。芽をつぶして平たくし、平均化するのが好き。「個性=変わっている」というレッテルを張られる。皆同じだと安心する。周り違うと不安・恐怖につながりやすく、それならばシャットアウトしようと簡単にドアを閉める文化。創造性を強みとする人が窮屈に感じる文化です。
素晴らしいものを持っているのに本当に残念です。日本人は世界に与えられること、教えられることがたくさんあります。
人間力のなさから、印象に残れない。SONY, TOYOTA, HONDAと、モノづくりをする会社名は知っていても、尊敬する日本人として名前の出てくる人がいません。これが一番残念です。
2. 外国人との境界線がどこまであるか
アメリカは移民の国。外から来る人たちにも優しい。一生懸命やっていると応援してくれる人たちがたくさん出てきます。ただし、自分からアメリカ文化に入っていく勇気を持っていることが大切。
日本は外国から来る人に冷たい。というか、境界線を引いて自分たちの生活に受け入れない感じがありますね。いつまでたっても外国人は外国人で一つに束ねられる。日本に憧れたりして来ても、馴染めなくて帰って行く人が多いのではないかと思います。いつまでたってもお客様で仲間になれないという感じです。
3. 失敗というものを、どう捉えているのか
アメリカ人は開拓者精神で、未知のことにも一生懸命トライして、失敗を失敗と思わず進んで行く強さを持っています。また、後世にも寄与したいという考えがあるので、社会的協力が必要な研究などにドーンと投資する人たちがいます。
後世に自分がどのように語り継がれるのか、それをLEGACY(レガシー)といいます。自分のレガシーを考えて生きるように早くから教育されます。
世界中からの頭脳も集まるので、アイデアもアメリカで実現するほうが確率が高くなりますね。
日本文化は未知のことは怖い。失敗したら恥ずかしいと挑戦することもなく考えただけで諦める人がたくさんいます。素晴らしい技術を作り出せるものがあっても、社会的な協力が見込めない。夢のあることに投資するという感じの人が少ない。LEGACY(レガシー)を考え、後世に残るような協力をしたいという人が出て来にくいですね。
21世紀は日本と日本人は世界をリードする立場になると思っています。
そのためにはまず、世界の舞台でも普通に自分らしくいられる人間力をつける経験を、海外などに出てどんどん積んでほしいですね。
頑張れ、日本!
さいごに
ここがわかると英語の勉強が加速する
